2019年のiPhoneは変性ポリイミド製アンテナが主流になるか

例の台湾の証券会社、元KGI証券のアナリスト、ミンチー・クオ氏は、現在iPhoneに使用されている液晶ポリマー(LCP、Liquid Crystal Polymer)製アンテナに変性ポリイミド(MPI、Modified PI)製アンテナに置き換えて主流になると予測しています。

iPhoneアンテナ

理由は下記の通りです：

1.AppleはLCPサプライヤー供給者との交渉力が低いです。

2.生産が難しいため、新しいLCPソフトボード供給元を持つことは困難です。

3.LCPソフトボードは脆く、モジュールメーカーが歩留まりを上げるのには不向きです。

4.現在の技術的限界に基づいて、LCPソフトボードとモジュールの製造歩留りを向上させたい場合は、アンテナ性能を低下させる可能性があります。

5.改善されたフッ化物配合によりMPIアンテナの性能が上昇し、10-15GHzでの高い周波数（またはそれ以下）の性能はLCPに匹敵します。

iPhoneアンテナ

新しいiPhone用のLCPアンテナの出荷は、2019年の後半に70％以上減少すると予想されています。 新型iPhone（XS Max、XS、XR）は現在、6本のLCPアンテナを使用しています。新しい6.5インチOLED、5.8インチOLED、6.1インチLCDモデルは、2019年後半に4本のMPIアンテナを使用する見込みです。 2つのLCPアンテナを使用することで、新しいiPhoneの2つのLCPアンテナは、日本の販売業者によって独占的に供給されると考えられます。

現在、MPIアンテナを採用しているソフトボードの受賞者はまだ時期尚早であり、モジュールメーカーはLCPからMPIの影響を受けていないと考えています。

その理由：（1）MPIアンテナ設計の詳細はまだ完全には定義されていません。（2）2H19新しいiPhoneアンテナソフトボード サプライヤー数が5以上に大幅に増加した（2H18 XS Max、XS、XRのみ2）ので、受注配分はより明確で複雑であり、サプライヤーの大幅な増加により価格競争がさらに激化することも考慮する必要があります。 そして（3）既存のモジュール製造業者は、規模の経済性のため新規参入が困難です。

MPIとLCPアンテナは5G時代に共存することが期待されていますが、市場はLCP材料とソフトボードの高い成長期待を是正します。 MPIとLCPアンテナは、今後の5G時代にはそれぞれ10-15GHzとmmWave（27GHz）以下になると予測されていますが、4Gと5G移行期間の中およびローエンド端末は引き続きPIアンテナまたはMPIアンテナを維持する可能性があります。 市場は現在、5G時代の到来によりLCP材料とソフトボードアンテナが大幅に成長すると確信していますが、5G携帯電話のタイムコースとMPIの5Gアンテナの導入により、この期待は修正される可能性があります。