クアルコムのSnapdragon 855プロセッサはAppleのA12に上回る？

11月に開催された「Snapdragon Technology Summit（2018）」に、クアルコムは、ハイエンドのスマートフォンやタブレットのための次世代モバイルCPUチップSnapdragon 855 SoCを展示しました。2019年の初めに正式にデビューする予定のSnapDragon 855は、Appleの最新のA12 Bionicを上回る性能を約束していますが、本当にそれは可能でしょうか？

iPhone

クアルコムはSnapdragon 855の最も注目すべき新機能と進歩を概説しました。最新の7ナノメートルFiNFETプロセス（AppleのA12およびA12X Bionicも同じ）、チップメーカーのアップグレードされた統合型X24モデムを介して可能になった「業界をリードする接続性」を実現します。

サムスンGalaxy Note 9のようなハイエンドスマートフォンに搭載されているクアルコムのX20モデムのX24は、5GとLTE Catの両方のサポートを約束しています。また、Appleの最新のiPhoneモデルの約2倍の速度と言われています。

クアルコムはまた、Snapdragon 855の次世代Adreno 640 GPUを誇りにしていました。Adrenno 640 GPUは、AppleのA12 と Snapdragon 845に比べて最大20％優れたグラフィックス性能を発揮できると指摘しました。

Snapdragon 855の問題

まず、クアルコムは、5GとLTEのCat.20スピードが可能なX24モデムなど、Snapdragon 855のスピードと接続性の改善をすでに発表していますが、現在のモバイルネットワークインフラストラクチャーはそれほど強くないクアルコムがまだ宣伝している理論的なスピードを利用するのに十分な程度に構築されています。 少なくとも8〜9ヵ月（あるいはそれ以上）の間は、それ以上にはなりません。

メデイアApple InsiderはiPhone 8、X、Galaxy S9のような最新のデバイス間で、数学的なダウンロード/アップロードのパフォーマンスに関して、クアルコムがこれらのより速い理論速度を積極的に推進していることを実証しました。

「速度を上回ると、モデム技術の改善には他にも利点がありますが、クアルコムは強力なセールスポイントを明確に示していません」とApple Insiderは述べています。